
尚美学園大学ってやばいの?そんな疑問がありますか?
理由はこんなところでしょう。
- 偏差値が低い
- 定員割れしている
- 学費が高い
- 就職率が低い
実際はどうなのか。
- ほぼFランレベル
- 全学部全学科で定員割れ
- 芸術情報学部の学費は高い
- もっともな理由があって低い
これから本編で詳述します。
併せて、尚美学園大学の就職先、有名人、口コミ、落ちた人の問題点にも触れます。
この記事をご覧になれば、「尚美学園大学はやばいのか」という疑問は解消し、尚美学園大学は「就職できない」大学ではないことがわかります。
- 尚美学園大学の偏差値や定員割れの実態
- 一部の学費が高い理由とその背景
- 就職率や就職先「就職できない」の真相
- 尚美学園大学出身の有名人と口コミまとめ
尚美学園大学「やばい」4つの理由と真相
まず、尚美学園大学がやばいと思われる4つの理由とその真相を見てみましょう。
- 理由1: 偏差値が低い!ほぼFランレベル
- 理由2: 定員割れしてる!全学部全学科で定員割れ
- 理由3: 学費が高い!芸術情報学部は高い
- 理由4: 就職率が低い!「就職できない」は大袈裟
理由1: 偏差値が低い!ほぼFランレベル
学部別の偏差値(2025年7月1日更新)は以下のとおりです。
| 総合政策学部 | BF |
| 芸術情報学部 | 35.0 |
| スポーツマネジメント学部 | 35.0 |
厳密に言うとFランではありませんが、ほぼFランレベル。
「Fラン」という言葉の定義に関しては、こちらの記事をご覧ください。
これだけ見ると「やばい」と言われても仕方ないでしょう。
しかし、尚美学園大学の入試方式は一般的な大学とは異なる、ということを考慮に入れなければなりません。尚美学園大学の多くの学科では、一般的な筆記試験だけでなく、実技や面接が選考の大きな部分を占めています。
音楽や舞台表現、スポーツといった分野では、学力よりも実技や専門的なスキルが重視されるため、偏差値による評価は困難になります。
従って、偏差値だけを見て「尚美学園大学はやばい」と判断するのは、適切ではないでしょう。
理由2: 定員割れしてる!全学部全学科で定員割れ
2025年度一般選抜の入試結果は以下のとおりです。
| 学部 | 学科 | 募集 | 志願者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 芸術情報 | 情報表現 音楽表現 音楽応用 舞台表現 | 60 20 20 10 | 53 9 9 6 | 0.9 0.5 0.5 0.6 |
| 総合政策 | 総合政策 | 20 | 6 | 0.3 |
| スポーツマネジメント | スポーツマネジメント | 20 | 15 | 0.8 |
見事に全学部全学科で定員割れしています。これでは「やばい」と思われるでしょう。しかし、この点に関しても一考の余地があります。
尚美学園大学はほぼ芸術やスポーツに特化した大学なので、一般的な大学と比べて入学志望者が限られます。音楽や舞台、スポーツに興味がある学生は少ないので、定員割れしやすいということです。
加えて、これは尚美学園大学に限ったことではありませんが、少子化の影響も無視できません。全国的に受験生の数が減少しており、特に専門分野に特化した大学はその影響を受けやすいです。

定員割れはネガティブなイメージを与えますが、専門的な分野で学びたい学生にとっては、人数が少ない分、手厚い指導が受けられるという利点があります。
定員割れという現象を一面的に捉えるのではなく、大学が提供する教育やサポート体制にも目を向けることが必要でしょう。
理由3: 学費が高い!芸術情報学部は高い
4年間の学費(2026年度)は以下のとおりです。
| 学部 | 入学金 | 授業料 | 教育充実費 | 委託徴収費 | 総額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芸術情報 | 250,000円 | 4,000,000円*1 5,000,000円*2 | 1,600,000円 | 124,140円 | 5,974,140円*1 6,974,140円*2 |
| 総合政策 | 200,000円 | 3,000,000円 | 1,000,000円 | 124,140円 | 4,324,140円 |
| スポーツマネジメント | 200,000円 | 3,200,000円 | 1,120,000円 | 124,140円 | 4,644,140円 |
*1 情報表現学科
*2 音楽表現学科・音楽応用学科・舞台表現学科
私立大学の平均額5,186,938円( 文部科学省直近(2023年度)の調査 )と比べると、芸術情報学部は高く、総合政策学部とスポーツマネジメント学部は安くなります。
芸術情報学部の学費には専門的な設備や実習費、教材費などが含まれます。例えば、最新の音響設備や録音スタジオ、舞台設備など。

そのような教育環境を提供するためには、どうしても一般的な文系大学に比べて学費が高くなってしまいます。それは他の芸術系の大学でも同じ。尚美学園大学に限ったことではありません。
一方、尚美学園大学では奨学金制度や学費減免制度などのサポートが充実。学生はそれらの制度を利用することで、専門的な教育を受けつつ、経済的な負担を抑えることができます。

このように、尚美学園大学の学費は、芸術や音楽分野で高いと感じられるかもしれませんが、その分、質の高い教育や充実した設備が提供されています。
高い学費は、学生が実践的なスキルを身につけるための投資と考えることができるでしょう。
理由4: 就職率が低い!「就職できない」は大袈裟
尚美学園大学では「就職できない」という声があるようですが、そんなことはありません。
2024年度の就職率は91.4%( 大学公式調査結果 )。全国平均98.1%( 厚生労働省の調査結果 )と比べると、だいぶ落ちます。
それでも、10人中9人以上は就職しているので、「就職できない」という表現は大袈裟でしょう。
ただ、就職率が他の大学と比べて低いことには、もっともな理由が考えられます。
まず、尚美学園大学は音楽や芸術、スポーツに特化した学部が多いため、就職先が特定の業界に限られることが影響しているかもしれません。
例えば、音楽業界やスポーツマネジメントの分野は競争が激しく、すぐに安定した職を見つけるのが難しい場合もあります。
また、これらの業界ではフリーランスや個人事業主として活動する人も多く、大学卒業後すぐに企業に就職するのではなく、自らのスキルを活かして独自のキャリアを築くことを目指す学生も少なくありません。

就職先に関しては後述します。
このように、尚美学園大学では「就職できない」という見方は誤解であり、低い就職率にはそれなりのもっともな理由が考えられます。
大学が提供する専門的な教育をしっかりと活かすことで、就職活動を成功させることは十分可能です。
次に、就職実績や有名人、口コミなどの補足情報も見てみましょう。
尚美学園大学はやばいのか【補足情報】
- 就職実績の傾向と主な就職先
- 尚美学園大学出身の有名人
- 尚美学園大学の口コミまとめ
- 入試で落ちた人は学力不足とは限らない
就職実績の傾向と主な就職先
尚美学園大学の卒業生は様々な業界で活躍。おもに芸術、スポーツ、情報、総合政策といった分野に特化しているため、就職先は専門的な業界に多いという特徴があります。
芸術情報学部: まず、音楽や舞台芸術に興味を持つ学生は、エンターテインメント業界でのキャリアを選ぶことが多く、音楽プロデューサー、ミュージシャン、音響エンジニア、舞台監督、俳優など、専門職が中心。
具体的にはエイベックスやソニーミュージック、劇団四季など、業界を代表する企業や団体に就職するケースが見られます。
情報表現学科の学生は、ITやクリエイティブ業界へ進出。ゲーム開発会社やWebデザイン企業など、情報技術とデザインを融合させた職種が多く、例えば、セガやカプコン、サイバーエージェントに就職する学生がいます。

これらの企業では、デジタルコンテンツの制作やゲームプランナー、グラフィックデザイナーとしてのキャリアパスが広がっています。
スポーツマネジメント学部: また、スポーツマネジメント学部の学生は、プロスポーツチームのスタッフやスポーツイベントの運営、スポーツジムのインストラクターとしてキャリアを築くことが多いです。
特に、スポーツビジネスに関連した企業や団体への就職が多く、スポーツメーカーやフィットネスクラブ、地域のスポーツ振興団体で活躍する例があります。

総合政策学部: 総合政策学部の学生は、一般企業や公務員としてのキャリアを選ぶことが多く、みずほ証券や積水ハウス、地方自治体などへの就職実績があります。
法務省や国税庁、埼玉県警察といった公的機関への就職もあります。
主な就職先は公式サイトの 主な就職先一覧 でご覧ください。
このように、尚美学園大学の卒業生は、自分の学んだ専門分野を生かし、エンターテインメント、スポーツ、IT、公務員など、様々な分野でキャリアを積んでいます。
それぞれの分野に特化した専門性が、就職先の選択肢を広げる要因となっており、大学のカリキュラムやサポート体制が結実していると言えるでしょう。
尚美学園大学の就職先はやばい。
尚美学園大学出身の有名人
尚美学園大学は音楽や芸術、スポーツの分野で多くの才能を育てており、プロとして活躍する有名人も数多く輩出しています。ここでは数人紹介します。
まず、音楽業界で成功した人物として挙げられるのが、シンガーソングライターの紘毅です。紘毅は父親である歌手、前川清の影響を受けつつ、独自の音楽スタイルを確立。数々の作品をリリースしています。
尚美学園大学で学んだ音楽理論やパフォーマンススキルが、彼のアーティストとしての成長を支えていると言えるでしょう。
スポーツ界でも、尚美学園大学出身の有名選手が多く存在します。例えば、磯崎由加里や寺部歩美といったプロ野球選手は、大学在学中からスポーツマネジメントを学び、プロの道へ進みました。
女性アスリートとして目覚ましい活躍を見せており、尚美学園大学で学んだことが、彼女たちのキャリアに直結していることがわかります。
芸術分野でも卒業生の活躍が見られます。演劇やパフォーマンスの分野で活躍する人々も多く、髙橋響はアーティストとして、音楽や舞台の表現者として成功を収めています。
尚美学園大学で培った表現力や技術が、彼のクリエイティブな活動に大きく貢献していると言えるでしょう。
このように、尚美学園大学は音楽、スポーツ、芸術といった専門分野でのキャリアを目指す学生にとって、プロフェッショナルとしての道を切り開くための基盤となっています。
卒業生の活躍から、尚美学園大学が専門的なスキルを育成する場として評価されていることがわかるでしょう。
尚美学園大学出身の有名人はやばい。
尚美学園大学の口コミまとめ
尚美学園大学について、インターネットや口コミサイトに様々な意見や評価が寄せられています。
まず、多くの口コミで評価されているのは、設備が充実していること。特に音楽や芸術を学ぶための設備が整っており、教育環境が優れているという声が多いです。
一方で、学費が高いという口コミも散見。特に、音楽や舞台表現といった分野の学部では、設備維持や実技指導のために学費が高く設定されているため、経済的な負担が大きいと感じる学生がいるようです。
教員との距離が近いという点も高く評価されています。尚美学園大学は少人数制のクラスが多いため、教授や講師とのコミュニケーションが取りやすく、質問や相談がしやすいからでしょう。
但し、就職活動のサポートに物足りなさを感じるという声も見られます。特に音楽や芸術といった分野では、一般企業への就職とは異なり、学生自身が積極的にキャリアを築く必要があります。
学生の多様性についても意見が寄せられています。多くの学生が、同じ分野に情熱を持つ仲間が周囲にいることで、モチベーションを保ちやすいと感じているようです。
尚美学園大学の口コミは、以下のページでまとめてご覧になれます。
このように、尚美学園大学の口コミでは、教育環境や設備、教員のサポートなどにおいてポジティブな評価が多い一方で、学費や就職サポートに対する課題も指摘されています。
入試で落ちた人は学力不足とは限らない
インターネット上の口コミや掲示板では、尚美学園大学の受験に失敗したという声も見受けられますが、これは必ずしも学力不足が原因というわけではありません。
音楽や芸術、スポーツなどの分野では、実技や面接など、学力試験以外の要素も重要視されるため、スキルや準備が十分でなかった場合に落ちてしまうことがあるからです。

芸術系や音楽系の試験では、自信を持って臨むことが重要。事前の練習や模擬試験を通じて、自分の実力を確かめておくことが求められます。
また、入試に落ちた原因として、自己分析の不足や進路選択の曖昧さも考えられます。特に、専門的な分野においては、志望動機や将来のビジョンが明確でない場合、入試での評価が厳しくなることがあるでしょう。

このように、実技や専門的なスキルを重視する入試では学力だけでなく、自己表現や専門分野への強い関心が大きなポイントになります。
受験を考える際には、自分がその分野にどれだけ真剣に取り組んでいるかをしっかり伝える準備と、実技や面接の対策をしっかり行い、自信を持って臨むことが重要です。
やばいのは準備不足。
尚美学園大学はやばいのか【まとめ】
以上、「尚美学園大学はやばいのか」という疑問を検証しました。
まとめると以下のとおりです。
お役に立てば幸いです。
2024/9/24,2025/8/14

コメント