
東京電機大学って恥ずかしい? そんなことはありません。では、何でそんな疑問が生じるのか。
こんなサジェストワードがあるからかもしれません。
- Fラン
- 誰でも入れる
- 就職できない
- 人生終わり
実情はどうなのか。
- 偏差値はFランではなく中堅~中堅上位レベル
- 入試外率は平均5倍以上、1.0以下の学科は無い
- 直近の就職内定率は99.2%、就職先は大手多数
- 実業界に有能な人材を多数輩出
これから本編で詳述します。
さらに、この記事ではこんな疑問にも答えます。
この記事をご覧になれば、「東京電機大学は恥ずかしいのか」という疑問は解消し、東京電機大学のいいところがわかります。
- 東京電機大学はFラン大学ではなく、中堅レベルの私立理工系大学
- ネット上の噂とは異なり、就職率が非常に高く大手企業への就職実績も豊富
- 偏差値だけでなく、実践的な「実学尊重」の教育内容に強みがある
- 授業についていけない学生をサポートする手厚い学習支援体制が整っている
東京電機大学「恥ずかしい」4つの疑惑と真相
- 疑惑1「Fラン」:偏差値は中堅~中堅上位
- 疑惑2「誰でも入れる」:入試倍率は平均5倍以上
- 疑惑3「就職できない」:驚異の就職内定率
- 疑惑4「人生終わり」:大手企業でも豊富な実績
疑惑1「Fラン」:偏差値は中堅~中堅上位
東京電機大学がFラン大学という噂は大きな間違いです。
学部別の偏差値と共通テスト得点率’(2025年7月1日更新)は以下のとおり。
| 学部 | 偏差値 | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| 未来科学部 | 47.5~55.0 | 68%~74% |
| 工学部 | 47.5~52.5 | 65%~76% |
| 工学部第二部 | 37.5~40.0 | 52%~57% |
| システムデザイン工学部 | 52.5~55.0 | 71%~74% |
| 理工学部 | 45.0~52.5 | 58%~64% |
このとおり、東京電機大学の偏差値は工学部第二部を除けば、中堅から中堅上位レベル。工学部第二部も「Fラン」とは言えません。
「Fラン」という言葉の定義に関しては、こちらの記事をご覧ください。
疑惑2「誰でも入れる」:入試倍率は平均5倍以上
「東京電機大学は誰でも入れる」という噂もあるようですが、これも嘘。合格するためには一定の学力と準備が必要であり、実際の入試倍率がそれを物語っています。
近年の大学全体の入試倍率は以下のとおり。
| 年度 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 35,293人 | 33,736人 | 6,727人 | 5.0 |
| 2024 | 36,647人 | 34,852人 | 6,613人 | 5.3 |
学部学科別の詳細な情報は Kei-Net東京電機大学入試結果 でご覧ください。
大学全体の入試倍率は5倍以上、1.0倍以下の学科は1つもありません。
一方で、一部の学部や入試方式で倍率が2倍を下回ることがあるため、「入りやすい」というイメージにつながっている可能性はあります。
ただ、倍率だけで難易度を測ることはできません。受験者のレベルが高ければ、たとえ倍率が低くても合格ラインは高くなります。

前述のとおり、直近の共通テスト利用入試では52%~76%の得点率が求められており、基礎学力がなければ合格を勝ち取るのは難しいでしょう。
これらのデータから、東京電機大学は「誰でも入れる」大学ではないことがわかります。
疑惑3「就職できない」:驚異の就職内定率
東京電機大学は「就職できない」という噂とは正反対に、「就職に強い大学」として産業界から高い評価を得ています。これは、卒業生が残してきた確かな実績に裏付けられています。
大学が公表している直近の就職内定率は99.2%。求人社数は他の退学を大きく上回ります。

主な就職先を見てみると、三菱電機、本田技研工業、富士通、日立製作所、大成建設など、日本を代表する大手企業が名を連ねています。

これは、100年以上に渡って「実学尊重」の精神(後述)に基づき、社会で活躍できる技術者を育成してきた東京電機大学への、企業からの厚い信頼の表れと言えるでしょう。
このように、高い就職率と優良な就職先を見れば、「就職できない」という心配は全く不要であることがわかります。
疑惑4「人生終わり」:大手企業でも豊富な実績
東京電機大学への進学が「人生終わり」につながるというのは全くの杞憂。むしろ、卒業後のキャリアを考える時、非常に多くの選択肢と可能性があります。
前述のとおり、多くの卒業生が大手企業に就職していますが、強みの1つに「電機会」という卒業生の強固なネットワークがあります。
三菱電機会や鹿島建設電機会といった、企業や業界ごとのOB、OGとのつながりは、就職活動はもちろん、社会に出てからのキャリア形成においても大きな財産となるでしょう。

また、大学院に進学し、専門性をさらに高める道を選ぶ学生が多いのも本学の特徴です。
大学院でより高度な研究に取り組むことで、企業の研究、開発職といった、さらに専門的なキャリアパスを切り拓くことが可能になります。

東京電機大学には、日本の産業を支えてきた人材を数多く輩出してきた歴史があります。
そのような事実を踏まえれば、「人生終わり」という疑惑が、実態とかけ離れていることがわかるでしょう。
さらに、東京電機大学が恥ずかしい大学ではないことを裏付ける証拠を見てみましょう。
東京電機大学「恥ずかしい」は誤解【補足】
- 頭がいい学生の背景には「実学尊重」という教育理念
- 四工大の一角!東京電機大学はなぜ人気があるのか
- 授業についていけない学生のためのサポート体制
- 偏差値は30年前と比べるとやや低下
- 東京電機大学の女子はかわいい?
頭がいい学生の背景には「実学尊重」という教育理念
東京電機大学の学生は頭がいいと評価される場合、それは偏差値によるものではなく、社会に出てから役立つ実践的な知性を備えているという意味合いが強いでしょう。
その背景には、大学が創立以来貫いてきた「実学尊重」という教育理念があります。それは学問のための学問ではなく、技術を通して社会に貢献できる人材を育成するという考え方です。
大学の公式サイトにはこう書いてあります。
電機学校創立時の「3つの主義」の一つが「実学尊重」です。本学は「学問としての技術の奥義を研究するのではなく、技術を通して社会貢献できる人材の育成」を目指しました。そのために、実物説明や実地演習、実験や実習を重視し、独創的な実演室や教育用の実験装置を自作するなど、充実に努めました。この「実学尊重」の精神は1949年(昭和24年)の大学設立時の建学の精神となり、現在の東京電機大学にも脈々と受け継がれています。
東京電機大学・実学尊重
具体的な例としては、「ワークショップ」と呼ばれる、ものづくり体験授業があります。
こちらの動画は、重量挙げロボット製作のワークショップ。
楽しそうですね。
もちろん、手を動かすよりも先に、まずはじっくりと理論を深めたいという人にとっては、実習の多さが忙しく感じられるかもしれません。
しかし、この実践的なカリキュラムこそが、課題解決能力や創造力を養う源泉となっています。このような教育が、東京電機大学の学生は頭がいいという評価につながっていると考えられます。
四工大の一角!東京電機大学はなぜ人気があるのか
東京電機大学が理工系を目指す受験生から安定した人気を集める理由の1つとして、四工大の一角を担っていることが挙げられます。
四工大とは、東京の私立理工系4大学(芝浦工業大学、東京都市大学、工学院大学、東京電機大学)から成る大学群です。
詳しくはこちらの記事でご覧ください。
四工大は、長い歴史を通じて日本の産業界に多くの技術者を輩出してきており、受験生や企業から厚い信頼を得ています。
その中で、確かな実績と独自の教育カリキュラムを持つ東京電機大学は、非常に魅力的な選択肢となっています。
そのブランド力と実践的な教育内容が、人気の理由と言えるでしょう。
授業についていけない学生のためのサポート体制
理工系の専門的な授業は、高校までの学習とは異なり、難易度が高いと感じることもあるでしょう。
しかし、東京電機大学では、学生が授業に「ついていけない」と悩んだ際の助けになる、手厚いサポート体制が整っています。
その代表例が、各キャンパスに設置されている「学習サポートセンター」。大学の公式サイトにはこう書いてあります。
各キャンパスに「学習サポートセンター」を設置し、授業を理解していく上で、わからなかったところについて、質問に答えたり、学習方法の相談に乗っています。大学専任教員のほか、高等学校の先生を経験しているスタッフなどが対応。少人数の講義を行うほか、予約制で個別指導も行っています。グループでの相談も受け付けています。
東京電機大学・学習サポートセンター
ここでは数学、物理、化学、英語といった基礎科目でわからないことがあれば、大学教員や高校での指導経験が豊富なスタッフに質問したり、学習の進め方について相談したりすることができます。
また、1年次には「東京電機大学で学ぶ」という必修科目が設けられています。
どんな授業なのか。公式サイトの説明は以下のとおり。
本学では、初年次教育として学部1年生が必ず履修する修学基礎科目である「東京電機大学で学ぶ」を開講しています。「東京電機大学で学ぶ」は、本学の特色を理解し、ものづくりの醍醐味や理工系の学びの楽しさを知ることに加え、大学での学びを充実させるために重要な主体的学習や協働学習への姿勢を涵養することを目的とした科目です。
東京電機大学・東京電機大学で学ぶ
さらに、各分野の専門知識だけでなく、これからの時代に求められるコミュニケーション能力等の汎用的能力を培うことに加え、学科・学系内の仲間づくりを支援することを目標としています。
本科目は、2019年度より1年次前期の選択科目として試行的に開講し、現在では履修者約2,000名、60名を超える教職員が関わる科目として両キャンパス同時開講で授業運営を行っています。
この授業を通じて、学生が大学での主体的な学習方法やレポートの書き方などを学び、理工系の学問へスムーズに移行できるよう工夫されています。
もちろん、このように制度が充実していても、最終的に学びを深めるには本人の意欲が不可欠です。受け身の姿勢でいると、サポート体制を十分に活かせない可能性はあります。
しかし、自ら助けを求めれば、教職員や先輩が親身に応えてくれる環境があるのは、大きな安心材料と言えるでしょう。
偏差値は30年前と比べるとやや低下
30年前の偏差値。気になる人がいるようです。なんで?
この動画が震源か。
この動画に出てくる資料、ライオン社の「私大ランキング」1992年度版を見ると、当時の東京電機大学の偏差値は以下のとおりです。
直近の偏差値より高いですね。
東京電機大学の女子はかわいい?
「○○大学 女子 かわいい」は定番の検索ワード。
実際はどうなのか。行ってみないとわかりませんが、こちらで一部ご覧になれます。
東京電機大学の女子。かわいいですか?
東京電機大学「恥ずかしい」は誤解【まとめ】
以上、「東京電機大学は恥ずかしいのか」という疑問ついて書きました。
まとめると以下のとおりです。
お役に立てば幸いです。
2025/7/14,8/11



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